| セフィロス先生vv 19 | |||||||||||
| 忌引きがあけて学校に行けば文化祭の時期だった。 例年クラウドはクラブにも参加してないし、遅くまで残れないので 、当日できるだけみんながいやがる役をやっている。 せめてものお詫びのつもりだったが、今年はクラスのみんなが気を使ってくれた。 「いいよクラウド気にしなくって、色々大変だろうし。」 「でも、何かやらせてよ、やっぱ参加しないとつまらないし、何をするの?」 「そうか?そういってもらえると…実はお前にしかできないことがあるんだけど…」 「オレにしかできない事?」 「うーんでもワルイしな…やっぱいいよ、クラウド。」 「いいよ、やらせてくれよ!オレやるよ!」 「そうか♪そういってもらえると」 …オレ…はめられたのかもしれない… クラウドは深く後悔していた。 「だいたいあんたは担任だろーが!」 「担任だから、クラスの催しものに協力しているだけだが。」 「少しは犯罪的、とか教育上ワルイとか思わないのか!?」 「いや、最初クラスの女子にさせると言ってたから、女子ならきっと問題になるぞ、その…クラウドなら問題にならんと言っただけだ。」 「嘘だ!この内容聞いた時から絶対に狙ってたんだ!!」 セフィロスは膝の上のクラウドを抱き締めてにやりと笑う。 とたんに周りから 「きゃーvv」 とか 「おおーーvv」 という歓声が上がる。 今日は文化祭当日、クラウドのクラスの出し物は、 『魔王セフィロスの迷宮』 『ここは、魔王セフィロスが総べる魔界の迷宮の入り口です、君は数々の試練を乗り越えて、攫われた姫を救い出せる事ができるか!!』 『一回100円です。無事クリアできたかたは、魔王サマ(みんなの憧れ、うちの担任セフィロス先生!)とツーショットで写真が撮れます。それと一つだけ先生にプライベートな質問ができます。 君もこの機会に、謎に包まれたセフィロス先生の素顔をゲット!!』 なんてことはない迷路の中に関門がいくつかあって、魔王の手下に扮したクラスメイトがクイズを出したり、ゲームを挑んだりして、最後にセフィロスと対峙して攫われた姫を助けるというだけなのだが… 「なんでオレが姫なんだ!」 「似合ってるぞ」 おでこにキッスvv とたんに上がる黄色の歓声vv そりゃそうだろう、二人は周りから全て見渡せる一際高い壇上にいるのだ。 くじで体育館の壇上をゲットできたクラウドのクラスは、一際高い位置に魔王の玉座を作り、ゲームに参加していなくても、魔王と姫の様子をどこからでも見る事ができる。 ようするに客寄せなのだが、二人のかっこといえば… セフィロスは、お定まりの黒の足下まである長いローブ、髪はゆったりと結われ、骸骨を模したシルバーの飾りがいくつかつけている。 首や腕にも同じく骸骨や、紋章や、いろんなシルバーのアクセサリーがじゃらじゃらとつけられ、長い膝黒のマントをまとい、これ以上はないう魔王っぷりだ。 そして、その膝の上に抱かれている囚われの姫役のクラウドはというと … …そりゃ確かに、女子にこんな事させたら犯罪的だろーけど… じゃあ、オレなら犯罪にならないってのか!? クラウドの格好は、ショッキングピンクのセパレートタイプのハイレグのレオタード、お臍がばっちり見える。 しかも、みんなの夢をこわしちゃいかん、という訳の解らん理由で、ガードル機能付きのサポートタイプのストッキングを無理やり履かされ、男の子の印はぱっとみ目立たない。 腰にはスカートだったらもっと厚い布地にしろ!と突っ込みたくなる様なすけすけの布地を巻き付けられ,白の編み上げのロングブーツは10センチはあろーかというピンヒール。 深くカットされた胸元にはパットが入れられ、背中はベアトップ並に大きく開き、肩口にはフリルがひらひら。 要するに、隠すべき所には布地が極端に少ない、RPGお定まりの際どいお姫サマの格好だ。 しかも首には王家の宝だとかいうペンダントの他に、凝った紋章の入ったレザーの首輪がつけられ、ソコから伸びた金色の鎖は、同じ凝った模様のついた皮製の手錠につながり、肘まである白のレザーの手袋をした華奢な両手首を拘束している。 そしてその鎖の先端をセフィロスが握り、膝の上に抱いたクラウドに時々ちょっかいを出すとくれば… …十分犯罪じゃないか…よく学校側許可したな… しかも結構高そうなこの衣装の資金の出所が、セフィロスのポケットマネーと聞けばクラウドが怪しむのも無理はない。 「あんたはスケベ親父か!!」 「ん?クラスのために協力している、優しい先生に向かって、その言い種はないだろう?」 「嘘だ!絶対に嘘だ!!」 「あんまり言うと…」 セフィロスは、クラウドにしか聞こえない低い小さな声で囁く。 「今晩はこの格好でサービスしてもらうぞ。」 にやりと笑うセフィロス、マントの中で腰のあたりを抱いている指が怪しく動く。 びくっと身体を震わせて、少し顔を上気したままセフィロスを睨み、クラウドはぶんぶんと首を振る、 セフィロスはクスクスと笑って、それ以上のちょっかいを止めた。 …少しは明るくなったな…しかし思ったより似合うなこのカッコ…ち…あまり人前に晒すんじゃなかった… 少々いやかなり後悔してるセフィロス先生だった。 客よせの効果はばっちりだった、長い列が途切れる事なく続いてる。 …もう世の中どうしてこう閑人が多いんだ!! ちょっと拗ねモードに入ったクラウドを見下ろして、余裕の笑みを浮かべるセフィロスだったが、内心かなり困った事態に陥ってた。 さっきから戯れるようにクラウドのおでこや頬にキスしたり、抱き締めたりしているが、本当は唇に触れたい…思う存分貪りたい、両手首をレザーの手錠で拘束され、首輪をされたクラウドは扇情的というより嗜虐的… この手に持っている鎖をぐい!と引っ張って、両手を頭の上に固定して、厭がるところを美味しく頂きたい。 …まずったな…こんな事考えてるのばれたらマジに変態扱いされるな… この前クラウドの家に泊まったとき、自分から誘いをかけるクラウドのあまりの妖艶さに理性のタガが完全にはずれてしまい、かなり手荒く、激しく、何度も自分が満足するまで抱いてしまった。 …どうした?おまえから誘ったんだろ?いいからオレの言うとおりにしてみろ… …イヤ…セフィ…いじめないで…もう…や… 優しい保護者の仮面が、完全に外れてしまった。 おかげで、仮面をかぶり直すのに苦労している。 …この子はまだ15歳です、まだあんなことは当分してはいけません。 呪文のように、毎日自分に言い聞かせているのだ。 今回の事も、おちゃらけていれば気晴らしになるかと思ったのだが… どうにか逆効果だったようだ… …拗ねたいのはオレの方だぞ…オイ… そのうち何人か、魔王の所までやってくる事のできる者達が出てくる。 セフィロスとの対戦は、じゃんけんで3回戦。 魔王の格好をしたセフィロスが、まじめにじゃんけんに挑む姿は、結構笑えるものがあるのだが… 最初は「あっちむいてホイ」の予定だったが、女子全員の反対で却下されたのだ。 「はい、挑戦者の勝ち!魔王様姫の鎖を放して下さい。」 「仕方ないな、姫は帰してやろう。」 クラウドはセフィロスの膝の上からおり、よたよたと歩く。 その腰から大腿にかけるラインが美しい。 「クラウド、おまえその格好にあうな、そのへんの女子より色っぺー!」 「うるさい!こんどお前がやってみろ!」 悪態をつくクラウドを、おもしろがって触りまくる挑戦者。 …こいつ…それはオレのだ勝手に触るな… ぐぐっと見えない所で握りこぶしを作って耐えるセフィロスだった。 |
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