| セフィロス先生vv 4 | ||||||||||||
| 出会いは偶然、再会は当然…じゃあそのあとは? 「だからすみませんと行ってるでしょう!」 「すまないですめば警察はいらないんだよ!!」 もう深夜の12時をとうに回っている。 カクテル用のオレンジジュースが切れたため、買いにやらされたクラウドは、 3人のチンピラに絡まれて路地裏に引き込まれていた。 「わざとぶつかったわけじゃありません、オレもう店に戻らないと。」 「店?どこの店だ?みれば可愛いツラしてるじゃねーか!おまえ本当に男か?」 両方の耳にピアスをいくつも下げた男が顎でしゃくると、 残る二人の男がクラウドを羽交い締めにした。 「な、何するんですか!?」 ピアスの男はクラウドの顎を掴むと、下卑た笑いを浮かべた。 「男か女か確かめてやるよ。」 乱暴にシャツの前をはだけられる。 「やめろ!!」 叫ぶ口を手で塞がれると、あとは呻くしかできない。 闇夜に晒されたクラウドの白い肌を見て満足げに笑うと、男は遠慮なく掌を這わせた。 「きれいな肌してるじゃねぇか?どうせ店で売ってるんだろ?」 違う!! 叫びたかったが、声が出せない。 懸命に首をふり、逃れようとするが、男の手は遠慮なくクラウドの肌を這い回る。 粘着質な音がしそうな程執拗に… イヤだ!気持ちが悪い!! 背筋を這いのぼる悪寒と吐き気、しかしその手はますます動きを激しくする。 「お詫びにただで楽しませろよな。」 ズボンを下着ごと引きずりおろされ、後ろを向かされ、クラウドはガチガチと震えていた。 イヤだ!イヤだーー!! 男の酒臭い息が顔にかかる、カチャカチャとズボンのベルトを外す音…その間も容赦なく這い回るおぞましい手。 イヤだ…助けて、だれか… ふっと身体が軽くなった、身体を這い回っていたおぞましい手が離れた。 「何を人のものに勝手に触ってる!」 聞き覚えのある低いバリトン 「先生…」 自由を取り戻した身体で振り向くと、凄まじい形相のセフィロスがピアスの男の襟首を掴んでいた。 …助かった… へなへなと座り込むクラウドに気付くと、セフィロスはにっこりと笑いかける。 「こいつらを片付けるまでちょっと待ってろ。」 その声で我に返った男は、いきなりセフィロスに殴り掛かった。 「何すかした事言いやがる!!」 それは優雅とも言える身のこなしだった。 セフィロスは、クラウドに向けた優しい笑顔を瞬時に不敵な笑いに変えると、右ストレートを余裕でかわし、態勢が崩れた身体にニードルを叩き込む。 みごとに鳩尾にきまり呻く男の背中に、とどめのエルボーを食らわせた。 息一つ乱さない華麗な動きに、思わず目を奪われる。 「このやろーー!!」 二人の男があせって同時に殴り掛かる。 回し蹴りがきれいにきまり、右の男がふっ飛んだ。 翻る美しい銀の髪 …なんかこの人めちゃくちゃ喧嘩なれしてる… クラウドは唖然と見ていた。 後ろから殴ろうとした左の男の手首を捕らえそのまま捻りあげ、悪魔の笑みを浮かべる。 「折ってやろうか?」 「や、やめろ…わーーー!」 ごき、と音がして男の腕がぶらんと下がった。 「肩の関節を外しただけだ、早くいい医者にかかるんだな。」 這々の態で逃げ出す男達を無視して、セフィロスはクラウドに手を差し出した。 「けがはなかったか?」 「はい…」 すなおに答えたクラウドを起こしながらセフィロスはにやっと笑った。 「早く服をちゃんと着ろ、オレは眺めがいいから別にかまわんが。」 そう言われてはっと気が付くと、シャツの前ははだけられ、ズボンは下着ごと膝まで下げられ、ほとんど生まれたままの姿をさらしている自分がいた。 「わーーー!!」 真っ赤になって身繕いするクラウドを見ながらセフィロスはほっとする。 バーで飲んでいたら見なれた金色の髪が、チンピラに絡まれるのが窓から見えたのだ。 慌てて捜しまわり危機一髪で見つけた。 「ところで、おまえはこんな時間にここで何してるんだ?」 少し怒ったセフィロスの声にごまかしは効かない、とクラウドは思った。 「…で、オレにどうしろって?」 クラウドはふて腐れていた。 あのあとまだパニックがよく収まらないまま、 バイト先まで引きずって行かれ、その場でバイトを止めさせられた。 しかも年令詐称を気付いて雇っていた事をたてに、 一括で店のマスターにバイト代まで払わせた。 そして、気が付けばセフィロスのマンションのソファーの上に座らせられている。 「母親が入院して金がいるのは解った、だが日本の社会福祉制度はお前が働かなくてはいけないほど乏しいのか?」 クラウドは無言でうつむく。 解ってるこれはオレのエゴだ。 いや、正確に言うとオレと母さんのエゴだ。 クラウドの父親は、7年前に交通事故で死亡した。 過労による居眠り運転が原因で、対向車線にはみ出しての正面衝突。 クラウドの父親は即死、一家4人が乗っていた相手の車は三人死亡という大事故だった。 保険の上限を超えた賠償金、保険会社の人や周りの親戚は、 事故を起こした本人も死んでいるのだから払う義務はないと言ったのだけれど、 クラウドの母親は払う事にしたのだ。 クラウドはぼんやりと覚えている。 母に手を引かれ、見知らぬ大きな病院に誰かのお見舞いに行った。 ベッドの上、包帯だらけのその女の人は、口汚く母を罵った。 『人殺し!あんたの亭主のおかげでみんな死んだんだ!!』 クラウドの母は、何度も頭を下げるだけ、 『母さんを虐めるな!!』 見かねて叫んだ自分を諌める母、そっぽを向いた女の人、 そのどちらの目にも涙が光っていた事を… 病院からの帰り道、母は自分に言った。 『クラウド、あのおばさんを怒っちゃ駄目よ、あのおばさんは一人になっちゃったんだから、私にはまだお前がいるけどあのおばさんは一人になっちゃったんだから…』 おそらくその時だろう、母が賠償金を全て払おうと決心したのは… あの時の母の震える冷たい手を、自分はぎゅっと握る事しかできなかったのだけれど… クラウドの母が莫大な額を払うつもりだと知った親戚達は、関わりを恐れて付き合いを全て断った。 『…私にはお前がいるからいいのよ…』 頼りな気に笑う母… 『オレも母さんがいるからいいよ。』 にっこり笑顔で返した自分に、ぽたぽたと涙を落としながらぎゅっと自分を抱き締めた母… 『ごめんね、クラウドごめんね…』 その涙の意味は、まだ幼くてよく訳が解っていなかったのだけれど… それからずっと、母と二人で生きてきたのだ。 生活は貧しかったけれど、不満はなかった。 二度と母をあんなふうに泣かせる事はしたくなかった。 昨今の不況でそれまで勤めていた会社が潰れ、母はパートを掛け持ちしていた。 そのために過労で倒れてしまった。 …今回の入院で、事故の相手に払う金を遅れさせるわけにはいかない。 母の思いが解るだけに、それまでしていた新聞配達の他に内緒で夜のバイトを始めたのだった。 …どうしよう明日から… だけどセフィロスに知られてしまった以上、夜のバイトを探すわけにはいかないだろう。 「まあ、おまえの事だからすなおに訳を言いはしまいが。」 くくっとセフィロスは笑う。 …どうせ他人事だろう?あんたにとっては! うつむいたままのクラウドを、翡翠の瞳は静かに見おろしていたが、 やがて形のいい指がゆっくりとその顎を捕らえた。 そのまま上を向かせてにっこり微笑む。 「そんなに金が必要ならオレが雇ってやろう、一日一万でどうだ?」 「え?うそ…」 そんな割りのいいバイトなど聞いた事がない。 「ただし、今やっている他のバイトは全部やめる事。」 「新聞配達ぐらいだけど。」 「他にもチラシ張りとか、休日限定の総菜屋のバイトとかしてるだろう?」 …なんで知ってるんだ? きょとんとしたクラウドにセフィロスはいつものイジワルな笑みを浮かべる。 「言っとくがそんなものと掛け持ち等できない位ハードだぞ。」 その怪しい微笑みに、クラウドは背筋にゾワッと何かが走るのを感じた。 「…ちょ、ちょっと待って…先生…早過ぎ…」 「何言ってる?遅すぎるくらいだぞ、オレにしてはかなり我慢してるんだぞ。」 「オレまだ中学生なのに…ひどいよ…加減してよ…」 息も絶え絶えなクラウドにセフィロスはクスクス満足そうな笑みを浮かべる。 「こんな殊勝なおまえも可愛いな、続けるぞ。」 「オニ…」 「Furthermore, if it will be shortened by less than the 15th of best plaque TISU and a benchmark, while sickbed operating ratio has been fixed, 8000 patients will be required and one hospital will …」 クラウドが必死にキーボードを叩きだす。 「わーーーだから早すぎると言ってるだろう!!」 「だからゆっくり言ってやってるだろう?」 「せめて、日本語で言ってくれ…」 「日本語で書いた論文等どこの世界で受け付けてくれる?ほら続きだ monopolize the patient to 85% of an area. artificiality -- the operation of the cancer generated in 100,000 -- every year -- the 300, i.e., one day, example strength of one -- not passing」 「わーだから待てって!!」 「単語登録はしているから、聞き取れればちゃんとできるはずだ。」 冷たく、どこか楽し気なセフィロスの声♪ 「オレは英語苦手なんだってばー!!」 夜の静寂にクラウドの情けない悲鳴が響いいていた。 |
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