| セフィロス先生vv 2 | ||||||||||||
| 連日の睡眠不足がたたっていた。 雪のちらつく中、朝からふらふらする身体を騙し騙し使っていたクラウドに、 持久走は過酷すぎた。 目の前が暗くなって身体がふわっと浮いた…その後から記憶がない。 …気持ちいい… ひんやりと冷たい感覚が急に心地よい温かさにかわった。 しばらくそれに浸っていたが、やがてゆっくりと意識が浮上する。 …えーと… 一瞬状況が把握できない… 目の前にあったのは見たこともないような、白皙の美貌と、翡翠の瞳、流れる銀色の髪、 それもドアップで、唇なんて触れんばかりだ 「わーっっっ」 思わず突き飛ばす。 「失礼なやつだな。」 口調ほどには不機嫌でなく、むしろ上機嫌で、セフィロスは目の前の少年に呟く。 彼の予想を裏切らない…いや予想以上の蒼天の瞳… 思えばこのときから捕われていたのかもしれない。 「な、何してるんだ?」 「熱があるか計ってたんだ、おまえオレに倒れてきたんだぞ。」 そういえば、意識がなくなるときに、誰かに捕まった気がする… 「あんたはだれ?」 「オレはセフィロス、4月からここの教師だ,お前は?」 「あ、先生ですか?オレ2年4組のクラウド ストライフです…」 先生と聞いてあわてて口調を改め、自己紹介したクラウドは、ふと違和感を覚えた。 「わーーーっっ!!」 スースーするはずだ、彼は上半身なにも着ていなかった。 あわてて布団をめくると、下もパンツ一枚に脱がされていた。 しかも裸の胸と腹の上をセフィロスの掌が這っている… 「あんた何してるんだーーーー!!」 セフィロスは人のワルイ笑みを浮かべた。 「貧血を起こしているのに、汗でぐっしょり塗れたものをいつまでも着ていると、 身体が冷える一方だから脱がしたまでだ。」 「じゃあ何触ってるんだよ!!」 「触ってる?触診と言え。オレは医師の資格も持っている、 ただの貧血かどうか診ていただけだ。」 冷静にそう返され、思わず叫んだ自分が恥ずかしくなり、顔が赤くなる。 セフィロスはそんな彼に追い討ちをかけた。 「なんだお前はゲイか?オレは違うが。」 「ち、違う!!」 「じゃあ男に脱がされて触られたぐらいで騒ぐな。」 そういわれると、妙に意識した自分が恥ずかしくなる。 「すみませんでした。」 大人しくなった少年をみて、セフィロスは涼し気な微笑を浮かべた。 「きちんと診察してやるから、こっちを向け。」 クラウドは保健室のベッドの端に足をおろして座り直した。 …やっぱオレ変かも… クラウドは困っていた。 今までもちろん医者にかかった事はある…しかし… びくん!と又身体が震える。 「貧血と言うより、急に血圧が下がったみたいだな。それと目が赤いぞ、寝不足だろう?」」 両方の目の下を指でひっぱり、眼瞼粘膜の色をみながらセフィロスは言う。 右手で頭を固定し,左手で肩を抱き寄せられた。 恐ろしく秀麗な美貌が更にアップになり、額をぴったりとつけられる。 「…やはり少し熱っぽいな、風邪の引きかけかもしれん。」 吐息が頬にかかる。左手の指がすーとそのまま背中を滑る。 びくん! …オレ、どうかしちゃったんだろうか? 確かに診察されてると思う、しかし…時折怪しい指の動きを感じるのは気のせいだろうか? …きっと疲れてるんだろうな… 学校に内緒で始めた夜間のバイトで確かに無理はしているのだ 「少しリンパが腫れてるぞ、身体に無理をさせ過ぎてるんじゃないか?」 両方の指でクラウドの顎の下を探りながら、 セフィロスはイタズラにそのまま首筋に沿って指を滑らす。 …又、身体が震えた。 「はぁ、ちょっと最近ゲームし過ぎまして。」 ソレを必死に隠そうとして、赤い顔で無難な答えを返すクラウドを見ながら、セフィロスは心の中でにんまりと笑う。 …素直なイイ身体だな、それに触りごゴゴチがイイ。 まじめな触診の合間に愛撫を加えるというとんでもない事をされているのに、少年は気付きもしない。 「少し脈が速くないか?動悸はしないか?」 「はぁ、そういえばさっきから少し…。」 その動悸を早くしている張本人とも知らず、クラウドはまじめに答えをかえす。 「…聴診器がないからな、仕方ない。」 ちっとも仕方ないと思ってない癖に平然とそう言いながら、セフィロスはクラウドの胸に、ぴったりと耳を当てた。 「あ、あの…」 「黙ってろ、聴こえん。」 慌ててセフィロスを押し退けようとしたクラウドを右手で抱き込みながら、セフィロスは心音を聴くふりをする。 目の前に震えながらも固くなってきている少年の薄紅いろの飾りが見える。 ふと、それに舌を這わせたいと思ったが、さすがにまずかろうと、吐息を掛けながら左手の指で軽く触れるようにして、固さをまして行く感触を楽しむ。 右手の掌全体で背中から腰を撫で回し、時折指先で要所要所にイタズラな刺激を与える。 その度にびくびくと反応する幼い身体… …さすがにこれ以上は抜き差しならなくなるな。 そう思いながらも止められないのは、肌触りがあまりにもいいからだろうか 「心音に異常はなさそうだ、やっぱり睡眠不足のせいだろう。」 すっかり息が上がってしまったクラウドにしれっと言いながら、セフィロスはようやく身体を離した。 ほーとクラウドは息をつく、セフィロスに触れられる度に、身体に震えが走り、息が上がり、動悸がする。 触れられているところから甘い痺れが広がり、だんだんまずい所に血が集まっていく気がする… とーぜん息が上がる事をされてるからそうなるのだが、当の本人は知る由もない。 頬を紅潮させ、目を潤ませながらうなずく少年を見て、セフィロスはもう少しイジメたくなった。 いきなり、右の大腿の付け根を両手で掴む 「な…」 「持久走中に急にやめたからな、足の筋肉が少し引きつてないか?」 そのままゆるゆると、大腿の内側から膝の裏へと指を滑らし、滑らかな感触を味わう。 「…あは…」 耐えきれずに思わずクラウドは声を洩し、次の瞬間そんな自分に呆然とする。 セフィロスはにやりとイジワルな笑みを浮かべた。 なんだ、しっかり反応してるな。やっぱりおまえゲイか?」 セフィロスの視線の先に、下着を通してでもはっきりとそうと解るように反応している自分自身を認め、クラウドは慌てて布団で隠した。 「ち、違います!!」 …それはあんたが触るからだ!! そう言いたいが、男に触られて反応するなんてやっぱりゲイだと言われそうで、クラウドは慌ててその言葉を飲み込んだ。 「ゲームも程々にしないと身体を壊すぞ、今年は受験だろ?」 「はい。」 うつむく少年を見て、セフィロスは自分の中に沸き上がる感情に驚く。 …この少年が赤くなったり、青くなったりするのを見るのは楽しい… それは久々に感じた素直な感情だった。 ガラリと、音がしてドアが開く。 「まぁストライフ君もう大丈夫?」 保健の先生だった。 「あ、はいだいぶ気分がよくなりました。」 「でも顔が赤いわね、少し熱がでてきたんじゃない?今日はもう帰りなさい。あなたの制服と荷物持ってきてあげたから」 …それは熱が出るような事をされてたからの様な気がするんですけど。 はっきりとそうとは言えず、クラウドはうなずいた。 制服にそでを通していると、セフィロスが声をかけた。 「オレが送っていこう、もう今日は用事はないからな。」 「え…」 返事につまるクラウドに保健の先生は笑顔で言った。 「まあお願いします。ストライフ君ちゃんとお礼言った?こちらのセフィロス先生は4月からいらっしゃるんだけど、あなたが汗でぐっしょりでガタガタ震えて唇の色も悪かったから、わざわざ脱がして汗を拭いて、身体が暖まるまで隣で寝て下さったのよ。」 …そういえば意識が浮上する前、何か暖かいものに包まれてた気がする…そして気が付いたときとなりに寝てた気がする。 ということはオレは、こいつに裸で抱き締められて撫で回されてたわけか? さっきの診察とやらもホントに診察だったのか?自分はゲイじゃないと言ったけどホントにそうか? 赤い顔をして自分をジト目で見上げるクラウドを見て、セフィロスは心の中でくくっと笑う。 少年の心の葛藤が手にとるように解って、楽しくて仕方がない。 「ほら、用意ができたなら行くぞ。」 セフィロスにぽんと頭をはたかれ、クラウドは渋々後に続いた。 車の中のきまずい沈黙、先に破ったのはセフィロスだった。 「おまえ夜更かしの原因はゲームじゃないだろ?」 「え?どうして…」 「ゲームを長時間やってるにしては、眼精疲労が溜まってそうじゃない、どちらかというと肉体疲労だ。」 …やっぱりさっきのはまじめな診察だったのか… なんとなくほっとしながらクラウドは答える。 「先生には関係有りません。」 急に表情を消した少年をチラと横目で見てセフィロスは続ける。 「確かに関係はないな、オレはおまえをよく知らないし、おまえもオレをよく知らない。」 …さっきは不意打ちだったからな、元々他人に踏み込まれるのは嫌いなのか? もっと違う表情を見てみたい、それには次はどうしてやろうか… 隣のセフィロスがそんなふらちな事を考えてるとも知らず、クラウドは必死に他の事を考えていた。 …バイトの事がばれるわけにはいかない。 クラウドの家は母一人子一人だ。父親は幼い頃に亡くなった。 母が一人で働いているのだが、その母が倒れ入院した。パートなので退院するまで収入はない。 退院したあとこの不況で、雇ってくれる保証もない。 だからクラウドは年令を偽って、深夜営業の喫茶店でウェイターをしているのだ。 学校が終わってすぐに新聞配達のバイトをしたあと、6時半から掛け持ちで行っている。 終わるのが2時で、そのあと家に帰って、又5時に起きて新聞配達のバイト… 正直くたくただった。でも誰にもいえない。誰にも頼れない…頼りになる人等誰もいないから。 だからバイトの件は、ばれるわけにはいかない。 「もうそこの角で結構ですおろして下さい。」 キィと音がして車が止まる。 「ありがとうございました。」 車を降りて2,3歩歩きかけた時、セフィロスが声をかけた。 「ストライフ、ちょっと待て。」 運転席の窓を全開にしてセフィロスが手招きしている。 「なんですか?」 振り返って近付くと、いきなり窓から身を乗り出したセフィロスが腕と顎を捕らえた。 「言い忘れてたがオレは確かにゲイじゃない。」 そういった次の瞬間、セフィロスの唇はクラウドのそれに重なった。 びっくりして固まったクラウドの唇を堪能しながらやすやすと舌を侵入させ、軽くからめてみる。 …舌はいってる?これってひょっとしてディープキスってやつ? 完全にパニックになったクラウドの身体をゆっくりと離し、セフィロスは続ける。 「…バイだ。」 「…バイ?」 「オレは男も抱ける。」 そういってニヤッと笑ったセフィロスに、クラウドは全て合点がいった。 「あんたじゃあさっきのは、やっぱり…。」 「もう少し警戒心を持つ事だな、堪能させてもらったぞお前の身体。」 「この変態!スケベ!オレのファーストキス返せーーー!」 真っ赤になって怒鳴るクラウドをしり目に、セフィロスはさっさと車を発進させる。 「じゃあな、次はバックバージンもらうぞvv」 楽しそうなセフィロスの声が耳に残る。 「ばかやろーーー!」 二度とだまされるもんか!! クラウドの叫び声が辺りにこだました。 |
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