セフィロス先生vv 27
「セフィロス…好き…セフィロス…ひっく…うっく…」

突然後ろから温かいものに包まれた、思わず身体を固くするが、降ってきた銀色の糸でそれが誰かすぐに解った。

「セフィロス…」
「逃がさないぞクラウド、絶対に!オレはもうそう決めたのだから。」
クラウドは身をよじって逃げようとする、しかしセフィロスは頑として離さない。

「そんなに泣きながらオレを呼ぶのに、一体何が気に食わないんだ?何をお前は怒ってるんだ?」
セフィロスのつけている甘いコロンの香り、温かい腕の中、オレが一番安心できる場所…だけど…だけど…

「本当に解らないの?」
「ああ、解らん。」
クラウドはゆっくりセフィロスの顔を見上げた、不安げなセフィロスの顔、本当にわけが解らない様子の…

もうやけだ!嫌われたってかまうもんか!!

「セフィロス!オレ以外の人を好きにならないで!オレ以外の人を見ないでよ!!」
セフィロスはますますわけが解らないという顔をする。

「オレがいつお前以外の奴を好きになった?」
「じゃあ、好きでもないのにエアリスと結婚するのかよ!」
叫んだとたんクラウドは泣き出していた、当然セフィロスの腕に力が籠ると思っていた…しかし…


逆に力が抜けていた。
奇妙な間…セフィロスの胸を力任せに叩こうとしたクラウドは不審に思ってセフィロスを見上げた。

「は?誰が誰と結婚するって?」

…なんとなくわけが解ってきたぞ、このお子さまめ!よりによってなんという誤解をしてくれるんだ…

「あんたがエアリスと…」
言いかけてクラウドも漠然と空気の色が変わったのを感じる…現にセフィロスの口元には意地のワルイ微笑みが浮かんでいた。

「いつからそういう話になったんだ?」
セフィロスの腕はしっかりクラウドの身体を拘束している…いや、それだけじゃない、怪しい動きをしだした。

「ちょ…セフィロス、ここ外…」
「いいから言ってみろ、いつからそういう話になったんだ?」
やたら強気になったセフィロスに、気圧されながらクラウドは叫んだ。
「だってあんたエアリスの婚約者だろ?オレちゃんとエアリスから聞いたぞ!」

セフィロスは右手をゆっくりクラウドの腰に這わせながら言った。
「それは、オレが10歳、あいつが5歳の時のママゴトの設定だが?」
「はあ?」
…なんか雰囲気ヤバイ気が…

「…でもガスト博士はセフィロスと結婚するのを望んでいるって…」
ぞくぞく上がってくる感触を堪えながら、クラウドは答える。

セフィロスはふっと笑うと首筋に息を吹き掛ける、ぴくっと震えるクラウドの身体…

「そりゃ博士はその気だったかもしれないが、もう最近は諦めてるさ、第一エアリスにはどれだけ反対してもあきらめなかった恋人がいるし。」
「え?…ちょ…まじやめて…あん…」
意地悪く動くセフィロスの指先は、徐々に衣服の上から深い所を探ってきた。

「今度そいつと結婚するんだ、博士はまだ早すぎると散々ごねたんだがな。」
「…だって…あん…やん、あ…これいじょ…はかせ…裏切れないって…」
「そいつオレの後輩でな、結構連絡とってやったりしてやってたんだ。」
クスクス楽しそうに、セフィロスはゆっくり衣服の中に手を忍ばせる。

ここは、外だ、外なんだ!!
クラウドは懸命に耐えていた、身体が震える、熱が籠る…
…セフィロスのイジワル!

「…じゃあ…あん…あん…どうしてあんな…おそく…エアリ…ス…あんたの…や…に…いたんだよ…」
切れ切れにやっとの思いで言葉を出そうとするクラウドの耳たぶを、ゆっくり噛みながらセフィロスは聞いた。
「いつの話だクラウド?」
指先はしっかりシャツの中に忍び込み、触れるか触れないかの際どさでクラウドの肌を直に嬲る。

「…あ、あんたが…帰ってくる前…最後に電…話…した…あん…日だよ…」
「おバカなクラウド…」

セフィロスは、器用に左手でクラウドのズボンのファスナーをおろすと、中に手を滑り込ませた。
直に指を絡められ、身体が大きく跳ねる。

「おまえは『時差』というものを知らないのか?あれは向こうじゃ朝の9時すぎ、オレはあれから、ティファ−二ー買いに引っ張って行かれたんだぞ。」

…って言う事は…一方的なオレの誤解だったわけ!?
その間もセフィロスのイジワルはやまない、いや、ますます本気になってきた。

「と言う事はだ、オレはずっと身に覚えのない事で今まで散々おまえに悪態つかれ、罵られてきたのか?」

…は、は、は…
情けなくも笑ってごまかしたいが、もうそんな声は出せない、でるのは甘い喘ぎ声だけ…
「…ごめ…せふぃ…わる…かった…だから…やめ…もう…だめ…」
それでも懸命に謝るクラウドに,セフィロスはにーっこりと凶悪な笑みを浮かべた。
「やっぱりここは、それなりのお詫びをしてもらわないとな…」

ゆっくり壁に押し付けられ、めくり上げて行かれるシャツ…
唇は散々首筋に赤い刻印を散しはじめている。

…じょーだん!こんなとこでやる気かよ!!

「…せふぃ…やめ…ここ…はあっ…そと…」
欲望に流されまいと懸命に拒むクラウド、羞恥に歪む顔

…うん、かわいい…

「そうか、外はいやか。」
こくこくと懸命に首を振るクラウド、そしてそんなクラウドにやたら楽し気なセフィロスの声が無情に響いた。
「じゃあ、おまえがしてくれと頼むまでオレはゆっくりと待つ事にしよう♪。」

…オニーーー!
クラウドの叫び声は声にならなかった。



ふっと眼を覚ます。
「…まだ着いてないぞ。」
隣から聞こえるセフィロスの声…

「ん、なんかあれから、あっという間だったね。」
飛行機の狭い座席で思わず伸びをする。
「そうだな、早かったな…」
「なんかいろんな事があったけど、あっという間の一年だった…」

セフィロスに会って、最初その強引さに腹を立てて、そして惹かれて…

「オレ、こんな事になるなんて一年前は思いもしなかったよ。」
セフィロスはふっと笑って、クラウドの頭を軽くこずく。
「オレは解っていたぞ、なんせ最初っからおまえが欲しかった。」
「セフィロス…」
こっぱずかしいセリフに思わず耳まで赤くなる。

「愛してるクラウド…おまえだけを…」
「うん、オレもセフィロス、あんただけを愛してる…」
ゆっくり交わす、蕩ける様な口づけ…もうこの飛行機に乗って何度めだろう?
最初は恥ずかしがっていたクラウドも、すっかり慣らされてしまった。
そして日本のものではないこの飛行機の乗務員は、そのくらいでは一向に騒がない。

「あんたがなんで日本の飛行機にしなかったのか解ったよ…」
少し瞳を潤ませてクラウドは囁く。
「ふっ…オレはいつでも読みがいいだろ?」
クスクス笑うセフィロス。

「さすがにここではこのくらいで我慢してやるが、着いたら覚悟しとけよ。」
「このセクハラ教師…」
「おまえ限定の…な…」
二人はもう一度キスを交わした。


END…HAPPY END♪…